2002年のはくちょう座κ流星群等の観測予想と速報等

はくちょう座κ流星群等の予想
今年の極大日は、20日頃です。20日〜21日の20時から2時頃までの観測が重要になります。月の影響があります。日本では、輻射点が北の空のため一晩中見られます。予想出現数は、1時間に3個程度です。夏休みの時期ですので、できるだけ空のよい所で観測しましょう。毎年、極大は、はっきりしていません。8月にはいると観測され、ペルセの極大頃にもよく観測されています。極大前後の2日間程度で1時間に多くて5個程度の出現があります。0等から2等程度の明るい流星が、ゆっくり流れます。時に小爆発します。TV観測では、50mmのレンズでも、1時間に2個程度の出現を捕らえることができ、同時観測で軌道を求めることができます。その結果、かなり複雑な構造をした複合群です。今までに、多くのグループで、写真やTVの同時観測を試みて、いくつかの軌道が求められています。学生さんは、準備をしっかりして観測しましょう。また、この時期は、こうま群、うお群、くじら群などの南方の小流星群も活動しているので、同時観測をして、軌道を求める価値があります。また、電波観測では、天気に左右されずに観測ができます。はくちよう群画像集へ

はくちょう座κ流星等の観測速報
観測速報(日本流星研究会) 

24日10時現在、NMS同報では、特に観測報告は入っていません。鈴木氏の電波観測でも目立った活動は捕らえられていません。22時現在、私のビデオ観測では、1時間に2個程度の出現でした。21時23分55秒頃と21時54分30秒頃に視野外でフラッシュを観測しています。火球が出現したのでしょうか?。NMS同報によると、16/17日まで1時間に2個程度の出現のようです。ペルセ群の頃から1時間に数個の出現です。

眼視とTVの観測速報
観測時刻 時間 群数 H・R 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測法
20/21 20:00-22:00 120 4 2.0 6.0 0 Cyg 関口 TV
16/17 01:00-04:00 180 7 2.3 6.2 0.3 天頂 住江氏 眼視
15/16 02:30-03:30 60 2 2.0 6.1 2 天頂 住江氏 眼視
14/15 00:05-04:05 235 9 2.3 6.2 2 天頂 住江氏 眼視

電波観測結果(鈴木氏)
時刻 流星数電波観測結果(鈴木氏)へ  
16 17 18 19 20 21 22 23 24
07:00 36 32 38 29 35 25 30 31 26
06:00 34 28 32 33 46 28 32 30 30
05:00 32 37 36 41 46 38 39 29 28
04:00 41 32 46 40 40 33 34 24 24
03:00 38 40 30 32 44 31 37 38 29
02:00 49 36 40 35 36 42 37 49 32
01:00 38 38 36 40 30 29 38 48 40
00:00 25 26 34 24 29 30
ロングエコー 6 6 2 5 2 1 2 2 3
最大値 49 40 46 41 46 42 39 49 40

光度分布(Cyg群)
時刻 −5 −4 −3 −2 −1  0  1  2  3  4  5  6 合計 観測者 平均 観測法
16/17 01:00-04:00 1 1 2 2 1 7 住江氏 2.00 眼視
15/16 02:30-03:30 1 1 2 住江氏 眼視
14/15 00:05-04:05 1 2 3 3 9 住江氏 2.44 眼視

火球情報
時刻 等級 発光点 消滅点 時間 速度 その他 観測者 観測地 備考