２００２年のしぶんぎ群等の観測予想と速報

しぶんぎ群の予想
今年の極大時刻は４日の３時だそうです。２時以降の観測が重要になります。下弦の月がありますので、月明かりをさける対策が必要です。１９７５年や１９９４年にも同条件で明け方に１時間に１００個程度の出現がありましたので楽しみです。この群は、３時以降にたくさん出現しますので６時頃まで、眼視や写真やＴＶと色々な観測方法が可能です。また、この時期は、南方やしし座などにも小流星群が活動しているので、同時観測をして、軌道を求める価値があります。

しぶんぎ群の観測速報
ＮＭＳ同報によると、橋本氏の観測では、６日の４時台に１時間に５個の出現を確認しています。コメントとして、Ｑ群は暗いものが主体なものの、極大２日後としては多い方と言えるかもしれません。眼視的にはまだ活動しており、あと２日ほどは見られそうな感じです。とのことです。５日の朝の出現は、１０〜２０程度の出現のようです。東大付属中の天文部が東京都でＴＶ（WAT-100N(WATEC)+f=6mmF0.8)による観測で４時台に１時間に７２個の大出現を捕らえています。しし群により中学生によるビデオ観測の時代にもなったようです。長田氏によると、４時台に１時間で９０個の大出現が、住江氏の２時台の観測では、１時間に４５個程度のようです。上田氏のＨＲＯでは、４時台に１時間に３００の大出現が観測されています。また、鈴木氏の観測から、６時台にピークがあったようです。これらから、どうやら、暗い流星（３〜４等）が多く空のよい所以外では、流星数が３０前後と少なかったようです。月明かりの影響もかなりあったようですが、電波でも多くの流星を観測していることからも、暗い流星が多かったと言えそうです。わたしは、都合がつかず残念でした。こういう時は、ＴＶ観測が威力を発揮するのですが、残念でした。長田氏と住江氏が３日の朝の観測では、１時間に１５個程度の出現を観測しています。鈴木氏のＨＲＯでも、３０日の明け方に若干の出現があったようです。

昨年のしぶんぎ群の様子へ

1日毎の集計結果グラフ （日本流星研究会）　　　1時間毎の集計結果グラフ（日本流星研究会）

眼視とＴＶの観測速報