2002年のこぐま座流星群の観測予想と観測速報
こぐま座流星群の予想等
今年の極大は23日の3時頃(突発予想は、4時と6時)です。極大日と呼ばれる12月22日から24日頃には1時間に数個の流星が見られるます。性状は、やや遅く、2〜3等の流星が多いですが、火球も見られます。かつての活動が活発だったのは、1980年には、火球が多く出現しました。ともに1時間当たり10個程度という出現でした。昨年は、ビデオと写真で軌道が求められています
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IMO-News に Lyytinen が今年のこぐま群のアウトバースト予測を発表


こぐま座流星の観測速報
観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会) 
  2002年こぐま座流星群電波観測プロジェクト
 
28日の21時現在、25日には、眼視観測では観測されていません。23日に、眼視観測、電波観測と突発が観測されています。眼視では、予想通りの4時頃に1時間に15〜20個程度の小突発が観測されています。暗い流星が多いようですが、4時〜4時10分の10分間には、明るい流星も出現したようです。4時10分から4時30分までの間に小突発があったようです。22/23日の平均ZHR50程度,平均HR10程度のようです。電波観測では、4時台は、1時間に94個。7時台に1時間に98個の弱い突発出現が捕らえられています。世界の結果から,こぐま座流星群の弱いながらもアウトバーストが23日3:00〜9:00JSTにかけて見られています。主にアメリカやヨーロッパの結果に顕著な活動が見られたようです。

眼視とTVの観測速報
観測時刻 時間 群数 H・R 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測法
22/23 02:55-03:55 60 13 13 5.6 1 Z 住江氏 眼視
22/23 03:55-04:55 60 20 20 5.7 1 Z 住江氏 眼視
22/23 04:45-05:45 60 18 18 5.3 1 Z 長田氏 眼視
22/23 05:00-05:50 50 13 15.6 4.2 1 UMa 村木氏 眼視
グラフ 4h00m 05   10   15   20   25   30   35   40   45   50   55
  +----+----+----+----+----+----+----+----+--
  40 2342 3 4      334   4  3 4  3       4           3  4E
    -1        3
住江氏による、突発付近の出現光度分布チャート。

流星電波観測  
こぐま群の小規模の活動が観測されています。鈴木氏によると、96年のこぐま群は、このような活動をしていたそうです。そのときのエコー数は、HR60弱だそうです。今年はHR50弱ですから顕著な活動とはいえないそうです。また、4年前のエコー数は、このようだそうです。これまでのHROエコー数は、こうだそうです。下のグラフからも23日の小バーストは、明らかで、4時と8時前後にあったものと思われまする。



輻射点情報
輻射点名 赤経 赤緯 流星数 広がり 確度 速度 平均光度 H・R 報告者 備考
12 22.80 βUMi 222 75 9 4 1 rS-rR 2.0 6 佐藤氏

光度分布(群)
時刻 −4 −3 −2 −1  0  1  2  3  4  5 合計 観測者 平均 観測法
22/23 02:55-04:55 1 2 1 3 11 14 1 33 住江氏 3.03 眼視
22/23 03:20-05:10 1 2 3 4 10 佐藤氏 眼視
22/23 04:45-05:45 1 2 8 7 18 長田氏 2.89 眼視
22/23 05:00-05:50 1 2 2 3 6 13 村木氏 2.60 眼視
合計 1 2 4 1 7 22 27 1 64

火球情報
時刻 等級 発光点 消滅点 時間 速度 その他 観測者 観測地
22/23 05:10:35 -4 Dra Dra βUMi S Y 長田氏 静岡県