★★2003年9月14日の火球の軌道計算結果★★

2003年9月14日 3時31分19秒の火球の軌道計算結果

 この火球は、宮城県の井上氏がTVでとらえていて、画像の公開がされています。また、埼玉県の野本氏も同様にTVでとらえていて簡易測定がされていました。さらに、鈴木氏もTV観測されていて、岡本氏が電場でロングエコーを33秒もとらえています。秋田の小林氏もロングエコーをとらえています。明るさは、−4等。井上氏の画像では、痕が6秒残っていたそうです。野本氏も1秒観測されています。これらのデータをもとに軌道計算をしてみました。その結果、以下のことが分かりました。今回3地点での計算結果で最終結果とします。この結果からきりんα群であることが分かりました。上記3氏からは、貴重なデータや画像の提供を頂きました。ご協力ありがとうございました。

観測者1 井上氏  
宮城県   6mm
観測者2  野本氏
埼玉県  6mm
観測者 3 鈴木氏
神奈川県 魚眼
野本氏の画像 出現時刻 : 2003年  9月 13/14 3時31分19秒 流星群カタログ
のDH05群

塩井氏と重野氏
1995年8月
より引用

明るい☆がカペラです。
井上氏の発光点 140゜09.4 +36゜25.4 113.9km
井上氏の消滅点 140゜19.0 +36゜22.6 80.5km
野本氏の発光点 140゜11.6 +36゜24.8 106.4km
野本氏の消滅点 140゜19.1 +36゜22.6 80.5km
鈴木氏の発光点 140゜12.4 +36゜24.6 103.6km
鈴木氏の消滅点 140゜17.2 +36゜23.2 87.0km
視輻射点(2000) 真輻射点(2000) きりんα群
19.0゜ +40.7゜ 18.1゜ +40.5゜  11゚  +39゚ 
観測速度 49.6 km/s 軌道長半径 4.5(A.U.) 4.45(A.U.)
地心速度 48.5 km/s 離 心 率 0.922 0.92
日心速度  39.6 km/s 近日点距離 0.352(A.U.) 0.36(A.U.)
経路長 36.8km 近日点引数 290.8゜ 291
見込角  133.9゜ 昇交点黄経 170.5゜ 172゚
突入天頂角 24.7゜ 軌道傾斜角 87.5゜ 70゚
速度誤差 8.7% 周   期 9.5年

鈴木氏の画像 右下の斜めの火球


以上の様な結果になりました。