２００５年の３月の小流星群の観測速報

観測情報
３月の流星輻射点一覧　吉田誠一さんのホームページへ
３月は、上旬から下旬にかけておとめ群が活動します。ゆっくりで火球が出現することもあります。中旬には、へび群が活動します。暗い流星が多いです。

３月の小流星群等の観測速報

眼視等の観測速報
３月に得られたＴＶ同時流星の軌道計算結果
４月３日現在、おとめ群とへび群は、ＴＶ観測で１時間に１個程度の出現であったようです。３月３０日現在、３月２９日　２０時２４分頃に２０秒以上の長経路火球がTVで４点で同時観測されています。スペクトルも撮影されています。眼視でも多数の方が観測されたようです。プロの解析の結果、典型的な石質隕石タイプでEarth　grazingでした。詳しくは、現在まだ解析中です。鈴木氏がほぼ全経路を全天カメラで撮影しています。３月２８日現在、上田氏がとらえた３月８日の４時５０分の火球の画像と軌道が公開されています。２１日現在、２０日１時の大火球は、室石氏も写真で撮影されていました。−６等で全経路が撮影されています。暫定軌道から、この火球の隕石落下は、埼玉県の東松山あたりの可能性があるようです。また、茨城県の村木氏が眼視でこの火球からの音を「ジューー」と感じていたそうです。２０日の２２時４６分頃にも−１０等程度の大火球がＴＶで観測されています。こちらは、痕が残っていることから高速系と考えられます。続けての大火球出現です。いったい何なのでしょうか。２０日１時の大火球の軌道の計算値が上田氏が発表しています。輻射点が　３０４゜　６３゜　付近で−９．３等で質量１３Ｋｇ。消滅付近の速度３Ｋｍ／ｓと隕石の可能性もあるかもしれないとのことです。また、さぎたりうす氏によると、この火球と同群と思われる流星が１８／１９，１９／２０に４個ほどあったそうです。これらから、δＤｒａ群の活動をとらえているものと思われます。まだまだ、色々な情報がありそうです。２０日現在、２０日の１時２７分５２秒に−１０等程度の大火球がＴＶ５点と眼視３点で同時観測されています。私もこの火球の全経路を撮影しています。ややピンぼけのようで鮮明さがかけますが、初めから分裂しているのが分かります。途中で何回か爆発を繰り返しています。後半に何個かに分裂しています。途中の分裂では、破片が複数あったようです。現在、上田氏が軌道計算しています。軌道が楽しみです。私のＴＶ観測からでは、19/20日は、おとめ群を１個とらえています。１７日現在、１４／１５日の２時５６分頃に−４等の火球が出現。TVで同時観測されているようです。おとめ群がＴＶ観測で１時間に１個程度の出現のようです。７日現在、６／７日の４時６分頃に−３等の火球がＴＶで同時観測され、軌道が求められています。６日の２０時３４分頃に九州地方で火球が出現。衝撃波音と思われる報告もあるようです。６日現在。１／２日にδLeo群が１時間にＴＶ観測で１個程度の出現のようです。３月１日１７時３５分頃に−８等程度の火球が眼視で同時観測されています。地震計でも観測されているようです。