２００７年のみずがめ座η流星群等の観測予想と速報

みずがめη群等の予想
今年の極大時刻は６日の２０時頃です。３日〜８日の２３時半から３時半頃までの観測が重要になります。今年は、満月近くですので、条件は、悪です。日本では、４月下旬から５月１３日頃まで、輻射点が低く、南方にあるため、１時間に１０から２０個程度の出現です。しかも、観測可能時間は０時から３時半頃までで、出現数が多くなるのは、２時半以降です。今年は、６日の２３時頃に昔のダストトレイルに遭遇することが佐藤幹哉さんからダストテイル理論による出現予報がだされています(IAUC, CBET 994) ので、この頃は、眼視観測とＴＶ観測で確かめたいところです。南半球のオーストラリアでは、観測条件がよく、１時間に６０個程度の出現があります。かつて、何人かの日本流星研究会の会員が、オーストラリアへの遠征を試みて、その活動を捕らえています。毎年、極大は、はっきりせず、極大前後の３日間程度で１時間に１０個以上の出現があります。明るい流星は、青白く痕も見られます。写真観測では、あまり捕らえることができませんが、ＴＶ観測では、５０ｍｍのレンズでも、１時間に１０個程度の出現を捕らえることができ、同時観測で軌道を求めることができます。今までに、いくつかのグループで、ＴＶの同時観測を試みて、たくさんの軌道が求められています。私の１９９９年の軌道計算結果へ。今年は、１時間に５〜２０個程度の出現と思われますが、極大前後に、火球の出現があるかもしれません。ＷＧＮの4月号の「Long-term activity of showers fromComet 1P/Halley　(Audrius Dubietis)」という論文によるとオリオン群はＺＨＲ15〜30程度で年毎に有意に変動していて、1989〜1991年は出現数が少なく、1996年前後は出現数が多くなっています。1900年から1970年の出現数をまとめたHajduk(1970)の論文によると、オリオン群は過去、1924年、1936年、1948年ごろに、出現数が多かったということで、ここから12年周期が推定されるが、そうだとすると1984年や1996年頃は出現数が多い頃で、その間の1990年ことは少なくなります。この12年周期が正しいとすると、今は出現数が少ない頃です。今後2008年ごろをピークに出現数が増えるだろうと言えます。この論文が正しいとすると、母彗星がハレー彗星であるのでみずがめ群も同様の変化が考えられます。他に、この時期は、さそり座群などの南方の小流星群が活動しているので、同時観測をして、軌道を求める価値があります。２００２年の３日の私のTV観測からこと座ηを１時間に２個捕らえました。この群は、１０日頃に極大になります。（輻射点は、α＝２８８゜δ＝４５゜）数は少ないですが、１９８３ｄ彗星に関連している可能性があります。２００７年には、同時流星が１個得られました。シュワスマン−ワハマン３彗星関連群も活動しています。　橋本氏の長谷川先生のｑアジャストメント法による７３P関連群輻射点位置の予想の図の解説へ　　７３P関連群佐藤氏の予報へ


みずがめ群の画像へ　　みずがめ群のアニメーションへ　過去のみずがめ群の様子（吉田氏）
２００６年のみずがめ群　２００５年のみずがめ群　２００４年のみずがめ群　

みずがめη群等の観測速報

２００７年のみずがめη群の画像　２００６年のみずがめη群の画像　２００６年のＴＶ同時流星軌道計算結果
２００５年のみずがめη群の画像　２００５年のＴＶ同時流星軌道計算結果　　UFOｷｬﾌﾟﾁｬｰ画像へ

５月２０日現在。１９／２０日のＴＶ観測でみずがめ群がまだ観測されています。同時流星も２個あり軌道がでました。５月１６日現在。１５／１６日の私のＴＶ観測では、みずがめ群は、３時台に５個出現していました。５月１４日現在、１３／１４日の私の３台のＴＶ観測では、みずがめ群は、３時台に６個でした。まだ活動しています。同時流星が３個ありました。１２日現在、１１／１２日の私の４台のＴＶ観測では、みずがめ群は、３時台は１時間に１４個とまだ、多く出現していました。殆どが０等から２等の流星でした。また、８/９日に私とYamakawa氏とでＴＶでηこと群が同時になっていました。軌道が初めて出ました。この群は、１０日前後に１時間に１〜２個程度ＴＶ観測で観測されていました。６日現在、５／６日は、観測できていません。私の４／５日のTV観測では、みずがめ群は、１時台１個。２時台５個。３時台１５個。４時台２個。輻射点の集中は、良いですが広がりが３度程度あります。火球は、観測できませんでした。眼視観測者の４／５日の結果もみずがめ群は、1時間に１４個程度。私の４／５日のＴＶ観測では、４日現在、３／４日のＴＶ観測では、みずがめ群は、１時間に２個〜５個程度。増加傾向にあります。明るいのも多くなっています。２／３日と３／４日にみずがめ群のＴＶ観測による同時流星が３個ずつありました。４日現在まで１４個の同時流星があります。３日現在。２／３日の私のＴＶ観測では、雲が多い中、みずがめ群は、１時間に２個程度でした。今年のみずがめ群の画像集を作成しました。眼視観測された方の結果では、２／３日にみずがめ群は、１時間に５個程度。４月３０日現在、２９／３０日にみずがめ群は、眼視観測で1時間に３〜９個程度。少しずつ増加傾向にあります。私のＴＶ観測では、１時間に３個と少し増加傾向にあります。また、明るいのが多くなってきました。２８日現在、私のＴＶ観測では、みずがめ群は、２７／２８日に、１時間に１個。２５／２６日と２６/２７日に１時間に３個でした。私の２５／２６日のみずがめ群の３このうち２個が同時流星になっていました。また、２６／２７日と２７／２８日にも１個ずつ計４個の同時で軌道計算でき軌道が求められました。単点観測の輻射点ともよく一致しています。

日

時刻

等級

発光点

消滅点

群

時間

速度

痕

色

音

その他

観測者

観測地

観測方法

備考

03/04

03:50:38

-2.7

ηAqr

0.6

画像あり

さぎたりうす氏

大阪府

ＴＶ12mmUFOCapture

02/03

03:45:34

-2.9

ηAqr

0.1

画像あり

関口

埼玉県

ＴＶ6mmUFOCapture