2013年のオリオン座流星群等の観測予想と速報等
オリオン座流星群等の予想
今年の極大日は、21日19時頃です。17日〜25日頃の観測が重要になります。今年は満月近くの月の影響があります。この群は、22時から5時頃まで観測が可能ですが2時から4時頃が多いです。予想出現数は、1時間に20〜60個程度でしょう。オリオン群の観測条件。ここ数年、9月中からオリオン群の同時流星が得られています。2008年は、9月4日から軌道が求められました。母彗星の回帰後17年にもなり、ここ数年暗い流星が多くなってきているようです。極大の3日前(太陽黄経 204.3゜付近)に小極大も観測されています。速くて青白で痕を残すのが特徴です。時々明るい火球も出現します。2006年は、眼視で200個近く、TV観測で80個近くの突発出現が観測されています。関連論文「ハレー彗星起源の流星群のダスト・トレイルについて」。写真観測とTV観測では、50mmのレンズでも、1時間に10個程度の出現を捕らえることができ、軌道を求めることができると思います。今は、TV6mmUFOCaptureで自動観測もでき解析までできて軌道も求められるようになりました。今までにも、多くのグループで、写真やTVの同時観測を試みて、軌道がたくさん求められています。私は、ジャコビニ群(9日)のTV観測中に、オリオン群の初期出現を捕らえ軌道も求めることができました。極大前後でも、十分に軌道を求めることができそうです。また、この時期は、εふたご群の高速流星も観測されます。同時観測をして、小流星群の軌道を求める価値があります。また、電波観測では、天気に左右されずに観測ができます。
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群名 | 日付 | 太陽黄経 | α | δ | VG | a | e | q | ω | Ω | i | 備考 |
Ori | 9/9 | 166 | 62.9 | 10.2 | 67.8 | 8.4 | 0.89 | 0.85 | 48.7 | 346.2 | 160.4 | 関口 2008 |
Ori | 9/10 | 167 | 67.9 | 12.3 | 69.1 | 10.4 | 0.91 | 0.93 | 32.2 | 346.9 | 163.3 | 関口 2009 |
Ori | 9/21 | 177.6 | 73 | 13 | 67 | 5.3 | 0.8 | 0.8 | 54.1 | 357.6 | 161.4 | 関口 2006 |
Ori | 10/9 | 195.3 | 90 | 11 | 66 | 4.4 | 0.81 | 0.78 | 59.3 | 15.3 | 155.6 | 関口 |
Ori | 10/20 | 207 | 94 | 15 | 67 | 14.5 | 0.96 | 0.58 | 80 | 27 | 163 | MSSWG流星群カタログ |
γGem | 9/30 | 187 | 85 | 13 | 63 | 1.7 | 0.53 | 0.78 | 69 | 7 | 160 | MSSWG流星群カタログ |
γGem | 10/20 | 207 | 96 | 15 | 63 | 2.3 | 0.76 | 0.54 | 93 | 27 | 162 | MSSWG流星群カタログ |
εGem | 10/20 | 207 | 103 | 27 | 69 | 11.6 | 0.93 | 0.79 | 236 | 207 | 172 | MSSWG流星群カタログ |