2014年のかみのけ群等の観測速報
かみのけ群情報 2013年のかみのけ群 2012年のかみのけ群 2011年のかみのけ群 2010年のかみのけ群 2009年のかみのけ群
2008年のかみのけ群 2007年のかみのけ群 2006年のかみのけ群 2005年のかみのけ群 2004年のかみのけ群
12月中旬のかみのけ群は、こじし群の可能性もあります。赤緯が20度前後の広がりがあるようで、こじし群とかみのけ群との判定は、眼視では難しいと思われます。そこで、TV観測による同時流星から軌道を求めることが重要です。今までにもいくつかの軌道が求められています。大塚氏は、1990年代に明るいこじし群〜かみのけ群の高精度の軌道を多数捕らえていてきれいな輻射点の移動が得られているとのことです。かみのけ群の母彗星
はC/1913 I (クロンメリン彗星)と言われているようです。1月のかみのけ群は、極大が3/4日頃で、しぶんぎ群と重なっています。輻射点は、1月3日に 168゜ +27゜や176゜ +24゜とばらけています。1月中旬まで活動しています。微光流星が多いと言われていますので、やはり、TV観測による観測が重要ですが、眼視観測でも観測したいものです。さらに、橋本氏によるとかみのけ群の方は12月末から活動しはじめ、この時期はこじし座−しし座−おおぐま座の領域が接する付近で活動しています。極大はしぶんぎ群と同じ頃で1月初旬、その頃にはおおぐま座の後足にあたる二つ星(ν星ξ星)としし座δ星の間あたりで活動しています。本来のかみのけ群(1月中下旬)とのつながりは、眼視観測では1月上旬後半〜半ばにいったん途切れてしまうので不明です。ちなみに、今の時期にかみのけ座付近で検出される輻射点は、かつての日本の眼視観測者達がγCom群と言っていた非定常群で12月末〜1月初旬に散発的に活動しているとのことです。また、25日頃には、火球群も活動しているか確かめたいです。こちらにも、180゜ 22゜とかみのけ座に輻射点があります。24から26日にかけて注意が必要です。火球パトロールとして火球の同時観測が楽しみです。岡本氏は、ψLeo群について1月13/14日から27/28日の間に、UFOAnalyzreで6個確認しているようです。2週間分を一つの画面にするのは荒すぎますがとりあえず一点からの6個分のRPを出してみると143°+13°と出たそうです。橋本さんの解説の位置と似ています。速度は25km/s〜35km/sの間に入るのが5個、残る1個は68km/sと出ました。おそらく30km/sくらいの遅い流星ということです。出現頻度からは散在レベルとのことです。橋本氏によると、Sekanina(1976)に載っているψLeo群のことだそうです。 ハーバード電波流星プロジェクトの結果
T/middle Dur Co.Rad(1950) VG a
e q ω Ω
i
Jan.29.1 32.0 143.2 +16.9 28.4 1.528 0.807 0.295 304.9 303.2 2.9
D判定値(D=0.20以下)の流星27個から成る流星群で、Sekaninaは、Helfenzrieder(1766 II)彗星との関連を指摘しています。長谷川先生も上記彗星からの出現を2月中頃(Feb.17:156.7,+7.4)に予想しているとのことです。この群と思われる流星を野本氏が撮影されています。1月24日24時50分18秒出現の流星。SonotaCoさんと同時観測になりPLeとなっていました。143.6+17.1 Vo=31.4km/sとのことです。上記値と近いです。今年も注意する必要があります。
かみのけ群等の軌道 |
ID |
群名 |
DATE |
UT |
Co.Rad(2000) |
VG |
a |
e |
q |
ω |
Ω |
i |
備考 |
MSSJHY |
Com |
20020117 |
182130 |
198.9 |
16.2 |
63.6 |
3.40 |
0.771 |
0.780 |
238.4 |
297.4 |
137.3 |
nms同報19418重野氏 |
RH04 |
Com−A |
1/10 |
|
183 |
22 |
65 |
74.2 |
0.99 |
0.61 |
256 |
289 |
136 |
MSSWG塩井・重野氏 |
|
Com−A |
1/20 |
|
190 |
18 |
64 |
69.9 |
0.99 |
0.56 |
261 |
299 |
136 |
MSSWG塩井・重野氏 |
RH05 |
Com−B |
1/10 |
|
191 |
19 |
66 |
9.2 |
0.92 |
0.78 |
234 |
289 |
139 |
MSSWG塩井・重野氏 |
|
Com−B |
1/20 |
|
193 |
19 |
65 |
- |
1.00 |
0.63 |
253 |
299 |
135 |
MSSWG塩井・重野氏 |
|
Com |
1/4 |
|
176 |
24 |
63.7 |
14.6 |
0.961 |
0.56 |
262.2 |
283.1 |
136 |
Lindbrad:1987、Eq.1950.0 |
|
Dec.LMi |
12/12 |
|
156.1 |
34.6 |
63.7 |
|
|
0.612 |
255.8 |
260.9 |
132.3 |
Cook et al.(1973)、Eq.1950.0 |
|
LMi |
1/20 |
|
170.7 |
31.8 |
39.8 |
1.41 |
0.848 |
0.215 |
314.7 |
301.0 |
63.5 |
2007,年SonotaCoネットの6個の同時流星より |
かみのけ群等の観測速報
観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会) 報告用紙など(日本流星研究会)
眼視とTVの観測速報
月日 |
観測時刻 |
時間 |
H・R |
総群数 |
最微星 |
雲量 |
観測方向 |
観測者 |
観測法 |
最高H・R |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
電波観測結果
電波観測プロジェクト
光度分布
月日 |
時刻 |
-4 |
-3 |
-2 |
-1 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
合計 |
観測者 |
平均 |
観測法 |
合計 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
グラフ |
|
輻射点情報
月 |
日 |
輻射点名 |
赤経 |
赤緯 |
流星数 |
広がり |
確度 |
速度 |
平均光度 |
H・R |
報告者 |
備考 |
火球情報等
月日 |
時刻 |
等級 |
発光点 |
消滅点 |
群 |
時間 |
速度 |
痕 |
色 |
音 |
その他 |
観測者 |
観測地 |
観測方法 |
備考 |
1-26/27 |
23:48:34 |
-5 |
Eri |
|
|
|
24.7 |
|
|
|
画像有り |
下田氏 |
長野県 |
4.5mmFISHEYE |
同時火球 |
1-24/25 |
22:33:47 |
-6 |
CVn |
|
|
|
21.5 |
|
|
|
画像有り |
下田氏 |
長野県 |
4.5mmFISHEYE |
同時火球 |