2015年のぎょしゃ座β流星群等の観測予想と速報等

ぎょしゃ座β流星群等の予想

1968年の9月23日に突発し、3時から4時頃に、1時間に10〜20個程度の流星が見られました。黄色の中速の流星が多かったそうです。この群で、明るい流星は、痕(流れた後に白く残る)が残ります。いつ突発するか分かりませんので、極大頃(21日〜23日前後)だけでも見てみましょう。68年の突発した日は、今年は、23日です。23日前後の観測が重要になります。日本では、輻射点が北の空のため一晩中見られます。予想出現数は、1時間に5個程度です。写真観測とTV観測では、6mm〜50mmのレンズで、出現を捕らえて軌道を求めることが必要です。IMOによると、この時期には、ぎょしゃ座δ群やぎょしゃ座ε群も活動しているようです。さらに、上旬の(158.6。今年は1日)ぎょしゃ座α群も毎年観測されているようです。ぎょしゃα群については2002年のWGN(30:1)にDubietis andArltが1988年から2000年までの観測のまとめを書いています。それによると9月7日ごろにはほとんど活動が収束しています。2007年には、突発予想がされ、見事に突発が観測されました。過去の突発出現(過去に4回(1935、1986、1994、2007年)活発な出現が観測されています。いずれも1時間程度の短時間の出現でZHRは100以上)時は、明るい流星が(-3〜3等)が多かったそうですSonotaCo 氏の開発したUFOCaptureを使って、WatecNeptune100+CBCレンズ6mmか12mmを使えば、自動で観測できますので、たくさん撮影できます。同時観測をして、軌道を求める価値があります。今まで得られた軌道から、どうも、ぎょしゃ群は、4つの複合群のようです。μ(δ)Aur→εAur(突発群)→αAur(C/1911 N1関連)→βAur(1790T彗星関連)の流れがありそうです。電波観測では、天気に左右されずに観測ができます。
観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会) 報告用紙など(日本流星研究会)
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軌道一覧等

群名 日付 太陽黄経 α δ VG a e q ω Ω i 備考
αAur 8/9 136 61 37 66 10 0.93 0.73 115 136 149 9月1日の突発群 C/1911 N1関連
αAur 8/15 66 40 UFOCaptureJ2_Aur
μAur 8/30 157 55 37 68 7.6 0.88 0.94 200 157 150 MSSWGの流星群カタログより
εAur 8/30 157 66? 42?
αAur 8/30 157 76 39 68 23.7 0.96 0.87 143 157 151 MSSWGの流星群カタログより
βAur 8/30 157 82 43 66 25.9 0.97 0.88 128 157 143
αAur 8/31 158※ 90 39 69 -5 1.14 0.73 118 158 150 9月1日の突発群 C/1911 N1関連
※上田氏計算 ☆SonotaCo氏計算
αAur 8/31 158☆ 91 39 65 12 0.95 0.68 109 158 148
μAur 9/10 167 64 38 67 6.9 0.87 0.89 211 167 151 MSSWGの流星群カタログより
εAur 9/10 167 74? 42? 突発群?
αAur 9/10 167 84 41 68 22.5 0.96 0.93 155 167 149 MSSWGの流星群カタログより
βAur 9/10 167 91 44 67 28.3 0.97 0.90 138 167 143
μAur 9/14 171 67 38 67 6.7 0.87 0.87 214 171 151 補間法で計算
εAur 9/14 171 77.4 43.3 64.5 2.1 0.63 1.01 184 171 143 7個の平均光度5.1等
上田氏1994年の同時流星から
αAur 9/14 171 87 41 68 22 0.95 0.95 163 171 148 補間法で計算
βAur 9/14 171 95 44 67 29 0.97 0.90 142 171 143 補間法で計算
μAur 9/20 177 72 38 67 6.2 0.86 0.84 222 177 152 MSSWGの流星群カタログより
9/22 179 78 41 66 4.5 0.79 0.93 214 179 148 200409s05
εAur 9/20 177 82? 43? 64 2.6 0.62 0.97 204 179 145 仮定計算
αAur 9/20 177 92 42 68 21.5 0.95 0.98 167 177 148 MSSWGの流星群カタログより
βAur 9/20 177 100 44 67 30.9 0.97 0.92 149 177 143
μAur 9/30 187 81 38 67 5.3 0.86 0.80 233 187 153
εAur 9/30 187 90? 43?
αAur 9/30 187 100 43 69 20.6 0.95 1.03 179 187 147 MSSWGの流星群カタログより
βAur 9/30 187 109 44 68 34.0 0.97 0.94 159 187 143
δAur 9/10 168 52 39 65 15.0 0.95 0.75 242 168 143 Rendtel(1992,photo.)極大9/9 IMOのハンドブックP.204
δAur 10/3 191 83 51 64 24.1 0.97 0.85 227 191 130 Rendtel(1992,photo.)
δAur 10/1 189 85 54 59 2.3 0.62 0.88 227 189 124 Kronk.(1988,radar)

ぎょしゃ座β流星群等の観測速報
2013年のぎょしゃ群など  2012年のぎょしゃ群など  2009年のぎょしゃ群など 2008年のぎょしゃ群など 
2007年のぎょしゃ群など 2006年のぎょしゃ群など 2005年のぎょしゃ群など  2004年のぎょしゃ群など
観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会)
赤木誠司さんの眼視観測でのコメントです。この連休、ぎょしゃβ群の1回帰トレイルが存在するか、 検証観測に行ってきました。結果、予想時刻に近い23日2時台に、多少まとまった出現を観測し、1回帰トレイルの存在を示唆する結果となりました。 22/23日のβAur群の出現時刻は、次のようになっており、2:25頃を中心に2:00〜2:40の間に6個出現しています。
0:37:22 0;50;30 2:00:26 2:01:14 2:23:00 2:26:02 2:26:24 2:37:56 4:15:02
杉本さんの電波観測でのコメントです。電波観測でも国内7ヶ所と海外21ヶ所の電波観測データをもとに「ぎょしゃβ群」 を集計してみました。電波観測では23日の2時(JST)台も増加をしていましたが、4時台が最大で推定ZHR_r=36となっていました。5〜6時台には輻射点が南中していたため、電波 観測特有の「天頂効果」にる減少も考えられます。したがって、真のピークを判断するのは難しくなっています。なお、CMORの画像で確認したところ、24日6時(JST)の更新で「ぎょしゃ座」β星付近で"赤く変化"していました。
橋本さんのCMORとNASAの画像からのコメントです。ところで、赤木さんが観測された23日02時(JST)=22日17時(UT)頃:Ls=179.2 なんですけど、CMORでは9/22日9時15分(UT)の画像ではβAur星からちょっと離れた両脇にはモヤモヤはあります。次の9/23日7時半(UT)の画像には全くなく、9/24日6時(UT)の画像ではまさにβAur星のところにピンポイントで活動が見られています。このときの速度は個々の流星の集中度が悪いようで「これだ!」というポイントがないんですが、65km/s台の青緑色がちょろっと散在しているのがそうかと思います。ただ、短時間でそれほど数がなかったのか sun centered plot ではモヤモヤの中でわかりません。ちなみに、NASA's All Sky Fireball Network では同群と判定された明かるい流星は捕えられていません。
佐藤氏の軌道でのコメントです。「ぎょしゃ座β群の一回帰トレイル」と伺って、当時、1000年の長周期を仮定して、一回帰トレイルを計算しました。軌道は、1968年の9月22日未明、3時20分(日本時)が極大、接近距離は 0au、放射点がα:88度、δ:44度と仮定して、計算を行っていました。このままの仮定で、2015年を今回精査してみましたところ、以下のようになりました。2015年9月23日 3:12(JST) LS=179.2095 α=87.97 δ=44.03 ΔR=+0.0004au Vg=68.36km/s fM=1.2 観測結果では、赤木さんが2時台、杉本さんの電波で4時台となりますね。眼視観測から軌道を仮定して、さらにそこから放出させて、と計算した割には、とてもよく合っているように思います。どうやら本当に、長周期彗星の一回帰トレイルのようです
眼視等の観測速報
観測時刻 時間 群名 H・R 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測法
10 22/23 01:30-02:30 60 βAur 5 9 6.1 0 Z 赤木氏 眼視
10 21/22 01:30-02:30 60 βAur 3 7 6.3 0 Z 赤木氏 眼視

電波観測結果
流星電波観測国際プロジェクト
2015年のぎょしゃ座α流星群の電波観測結果 2015年のぎょしゃ座β流星群の電波観測結果 

輻射点情報
輻射点名 赤経 赤緯 流星数 広がり 確度 速度 平均光度 H・R 報告者 備考 
9 22 βAur 90.2 43.6 6 5 66.8 関口 SonotaCo Networkより
9 5 αAur 95.9 37.7 2 5 65.8 関口 SonotaCo Networkより 詳しいデータ等
9 4 αAur 93.5 43.1 2 67.9 関口 NASA’s All Sky Fireball Netwokより
9 2 αAur 92.2 39.4 2 66.7 関口
9 1 αAur 91.5 38.3 2 68.6 関口
8 31 αAur 88.9 37.7 2 67.5 関口
8 28 αAur 86.1 32.8 2 5 69.2 関口 SonotaCo Networkより

:光度分布(βAur群等)
時刻 群名 −6 −5 −4 −3 −2 −1  0  1  2  3  4  5  6 合計 観測者 平均 観測方法
TVUFOCapture

火球情報
時刻 等級 発光点 消滅点 時間 速度 その他 観測者 観測地 観測方法 備考