2016年のみずがめ座η流星群等の観測予想と速報

みずがめη群等の予想
今年の極大時刻は6日の23時頃です。3〜10日の23時から4時頃までの観測が重要になります。今年は、新月近くです。日本では、4月中旬から5月13日頃まで、観測可能です。輻射点が低く、南方にあるため、極大期で1時間に10から20個程度の出現です。しかも、観測可能時間は0時から4時頃までで、出現数が多くなるのは、2時半以降です2013年は、例年以上に多くの出現があり、火球も観測できました。南半球のオーストラリアでは、観測条件がよく、1時間に60個程度の出現があります。かつて、何人かの日本流星研究会の会員が、オーストラリアへの遠征を試みて、その活動を捕らえています。毎年、極大は、はっきりせず、極大前後の3日間程度で1時間に10個以上の出現があります。明るい流星は、青白く痕も見られます。写真観測では、あまり捕らえることができませんが、TV観測では、50mmのレンズでも、1時間に10個程度の出現を捕らえることができ、同時観測で軌道を求めることができます。今までに、いくつかのグループで、TVの同時観測を試みて、たくさんの軌道が求められています。私の1999年の軌道計算結果へ。今年は、極大期に、1時間に5〜20個程度の出現と思われますが、極大前後に、火球の出現があるかもしれません。WGNの4月号の「Long-term activity of showers fromComet 1P/Halley (Audrius Dubietis)」という論文によるとオリオン群はZHR15〜30程度で年毎に有意に変動していて、1989〜1991年は出現数が少なく、1996年前後は出現数が多くなっています。1900年から1970年の出現数をまとめたHajduk(1970)の論文によると、オリオン群は過去、1924年、1936年、1948年ごろに、出現数が多かったということで、ここから12年周期が推定されるが、そうだとすると1984年や1996年頃は出現数が多い頃で、その間の1990年ことは少なくなります。この12年周期が正しいとすると、今は出現数が少ない頃です。今後2008年ごろをピークに出現数が増えるだろうと言えます。この論文が正しいとすると、母彗星がハリー彗星であるのでみずがめ群も同様の変化が考えられます。他に、この時期は、さそり座群などの南方の小流星群が活動しているので、同時観測をして、軌道を求める価値があります。2002年の5月3日の私のTV観測からこと座η群を1時間に2個捕らえました。この群は、10日頃に極大になります。(輻射点は、α=288゜δ=45゜)数は少ないですが、1983H1(IRAS-Araki-Alcock)彗星に関連している可能性があります。2007年には、同時流星が3個得られましたシュワスマン−ワハマン3彗星関連群のαうしかい群も活動しています。 橋本氏の長谷川先生のqアジャストメント法による73P関連群輻射点位置の予想の図の解説へ  73P関連群佐藤氏の予報


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2015年のみずがめ群 2014年のみずがめ群 2013年のみずがめ群 2012年のみずがめ群 2011年のみずがめ群 2010年のみずがめ群
 2009年のみずがめ群 2008年のみずがめ群 2007年のみずがめ群 2006年のみずがめ群 2005年のみずがめ群 2004年のみずがめ群

みずがめ群の軌道
ID DATE UT Co.Rad(2000) VG a e q ω Ω i 備考
4/21 180755 322.8 -3.4 49.1 0.8 0.8 0.2 30 31.5 148.7 2006年TV同時、関口
4/21 185035 327.7 -6.0 64.7 8.6 0.94 0.50 87.8 31.9 165.2 2008年TV同時、関口
4/26 183628 333.1 -4.2 64.0 7.3 0.94 0.46 83.0 36.5 165.1 2009年TV同時、関口
SAC04 5/1 180720 331.9 -0.6 64.9 6.8 0.91 0.60 98.4 40.9 158.5 1999年TV同時、関口
5/4 18 336.0 -1.9 65.1 0.93 0.56 94.4 43.3 16.9 2013年TV同時、関口
5/7 18 340.4 -1.2 67.3 1.06 0.58 99.7 46.8 166.2 1999年TV同時、関口
RLP1 5/10 340 0 69 1.00 0.65 110 49 166 MSSWG塩井・重野氏
  5/15 174908 344.3 27 65.3 8.6 0.93 0.59 97.7 53.4 161.7 2015年TV同時、関口
5/20 175354 348.7 3.6 65.3 5.7 0.89 0.63 101.1 59.7 164 2009年TV同時、関口
6/1 175530 353.7 9.5 66.4 6.9 0.89 0.77 119.5 71.2 158.5 2009年TV同時、関口
ηこと群-1983H1(IRAS-Araki-Alcock)彗星に関連-の軌道
4/22 180601 269.8 41.3 36.7 2.7 0.65 0.95 211.4 32.6 63.6 2009年TV同時、関口
5/6 144824 284.4 44.8 34.7 2.0 0.51 0.99 199.7 46.3 62.4 2008年TV同時、関口
5/8 182027 284.8 43.9 33.6 1.7 0.42 0.98 204.5 47.7 61.4 2007年TV同時、関口
  5/14 164726 291.9 44.8 47.7 1.00 189.6 52.4 76.9 2015年TV同時、関口

2015年のみずがめη群の画像 2015年のTV同時流星軌道計算結果
2014年のみずがめη群の画像 2014年のTV同時流星軌道計算結果
2013年のみずがめη群の画像 2013年のTV同時流星軌道計算結果
2012年のみずがめη群の画像 2012年のTV同時流星軌道計算結果
2011年のみずがめη群の画像
 2011年のTV同時流星軌道計算結果
2010年のみずがめη群の画像
 2010年のTV同時流星軌道計算結果
2009年のみずがめη群の画像 2009年のTV同時流星軌道計算結果
2008年のみずがめη群の画像 2008年のTV同時流星軌道計算結果
2007年のみずがめη群の画像 2007年のTV同時流星軌道計算結果
2006年のみずがめη群の画像 2006年のTV同時流星軌道計算結果
2005年のみずがめη群の画像
 2005年のTV同時流星軌道計算結果

観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会) 報告用紙など(日本流星研究会)

みずがめη群等の観測速報

5月7日15時現在、埼玉県川越市は、晴れています。現在、TV観測中止中です。5月6/7日の私のTV観測は、殆ど曇りで撮影できませんでした。5月のみずがめ群の電波観測速報です。5月7日の11時頃に2つ目の極大があり、1時間に45個程度の出現ようです。6日11時頃に1つ目の極大があり、1時間に50個程度の出現でした。今晩も、まだ、極大後ですので観測が楽しみです。情報収集中です。5月6日5時現在、埼玉県川越市は、曇りました。5月5/6日の私のTV観測では、みずがめ群は、1時台から4時で、殆ど薄曇りで10程度しか撮影できませんでした。火球も、撮影できませんでした。5月のみずがめ群の電波観測速報です。5月6日0時現在、水がめ群は、1時間に40個程度の出現で極大を示しつつあります。今晩は、極大後ですので観測が楽しみです。5月6日2時現在、埼玉県川越市は、少し晴れています。5月5/6日の私のTV観測では、みずがめ群は、1時台から活動を始めています。1時台は、薄曇りで、はっきりしません。火球は、撮影できませんでした。2時12分から2時17分の5分間に4個の流星が撮影できました。1時間に40個程度の出現です。5月のみずがめ群の電波観測速報です。5月6日0時現在、水がめ群は、1時間に40個程度の出現で極大を示しつつあります。今晩は、極大日ですので観測が楽しみです。5月5日9時現在、5月4/5日の私のTV観測では、みずがめ群は、1時台から活動を始めています。2時台から増加傾向になり3時台後半には減少しました。5日の3時6分から4時6分の1時間に38個の出現でした。火球は、撮影できませんでした。2等から-1等の明るさの流星が多いようです。5月のみずがめ群の電波観測速報です。5月4日18時現在、水がめ群は、1時間に33個程度の出現で小極大を示しています。今晩は、極大前ですので観測が楽しみです。現在解析中、情報収集中です。随時更新予定です。5月4日19時現在、埼玉県川越市は、晴れています。現在、TV観測中です。晴れた所では、5月4日の朝にTV観測でみずがめ群は、3時30分から4時30分の1時間に20個程度の出現で、1等から-1等の明るさの流星が多いようです。5月のみずがめ群の電波観測速報です。5月4日12時現在、水がめ群は、1時間に30個程度の出現で極大期に入っています。今晩からの観測が楽しみです。4月29日現在、電波観測速報では、1時間に10個程度となっています。

2016年5月4/5日 2時49分27秒 みずがめ群 −1等  2016年5月4/5日 2時38分11秒 みずがめ群 −0.6等
2016年5月4/5日 1時27分27秒 みずがめ群 −0.5等 2016年5月4/5日 1時40分34秒 みずがめ群 1.4等

みずがめ群
観測時刻 時間 総群数 H・R 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測法 最高値
5 7/8 02:30-03:30 60 30 21 5.8 2 Z 長田氏 眼視 21
6/7 03:35-04:35 60 46 37 6.0 0 Z 柳氏 眼視オーストラリア 37
6/7 02:30-03:30 60 24 24 6.0 3 Z 長田氏 眼視
  5/6 03:45-04:40 55 40 31 6.0 1 Z 柳氏 眼視オーストラリア 31
5/6 02:30-03:30 60 14 12 上村氏 TVUFOCapture
4/5 03:06-04:06 60 62 38 N S W E Z 関口 TVUFOCapture 38
4/5 03:05-04:05 60 49 30 SonotaCo氏 TVUFOCapture
4/5 02:30-03:30 60 37 25 6.0 長田氏 眼視
4/5 02:25-03]25 60 6 6 5.4 0 Cyg 内山氏 眼視
3/4 03:26-04:26 60 22 19 mars氏 TVUFOCapture 19
2/3 02:30-03:30 60 14 14 5.3 0 Z 長田氏 眼視 14
  2/3 02:50-03:50 60 15 11 masuzawa氏 TVUFOCapture
1/2 02:30-03:30 60 10 10 5.3 2 Z 長田氏 眼視 10
1/2 03:00-04:00 60 3 2 N S E 関口 TVUFOCapture

電波観測結果
電波観測プロジェクト最新の観測情報画像やライブ
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HROによる「みずがめ座η流星群」 

光度分布 みずがめ群
月日 時刻 >-5 -4 -3 -2 -1 合計 観測者 平均 観測法
合計 2 8 20 44 63 24 4 155
5-5/6 01:00-03:30 1 1 5 6 1 14 上村氏 TVUFOCapture
4/5 01:00-04:20 3 7 30 18 4 62 関口 TVUFOCapture
4/5 01:00-04:20 4 11 17 12 5 39 SonotaCo氏 TVUFOCapture
3/4 02:30-04:30 1 4 7 10 22 mars氏 TVUFOCapture
2/3 02:00-04:20 1 2 2 7 3 15 masuzawa氏 TVUFOCapture
1/2 01:00-04:00 1 2 3 関口 TVUFOCapture
   
輻射点情報
輻射点名 赤経 赤緯 流星数 広がり 確度 速度 平均光度 H・R 報告者 備考
5 3/4 etA 5 関口 TV同時流星より

火球・準火球情報

  時刻 等級 発光点 消滅点 時間 速度 その他 観測者 観測地 観測方法 備考
5 5/6 03:28:19 -4.2 etA 画像あり 上村氏 新潟県 TVUFOCapture
4/5 02:49:27 -1 etA 画像あり 関口 埼玉県 TVUFOCapture TV同時流星
4/5 02:49 -3 etA 長田氏 静岡県 眼視
4/5 02:38:11 -0.6 etA 画像あり 関口 埼玉県 TVUFOCapture TV同時流星
4/5 02:40 -3 etA 長田氏 静岡県 眼視
4/5 02:18:32 -3 etA スペクトル画像あり 藤原氏 大阪府 TVUFOCapture TV同時流星
4/5 01:09:35 -3 画像あり 藤原氏 大阪府 TVUFOCapture TV同時流星
 2/3 03:13:30 -3.5 etA 1.1 画像あり masuzawa氏 長野県 TVUFOCapture