ジャコビニ流星群等の観測速報
観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会)
2004年の結果 2003年の結果 上田氏の電波観測結果のグラフ2003年 2002年の結果
今年は、全国的に極大期は天候がよくなくあまり観測されていません。
IMOの速報。
外国でのレーダー観測では、1時間に150個程度の出現があったようです。眼視では、ZHR34個程度のようです。暗い流星がたくさんでたようです。 Astronomyのwebのニュースによると、カナダの西オンタリオ大学のチームのレーダー(CMOR)で10月8日17時(UT)に150個/時間の観測があり輻射点マッピングではきれいに輻射点が出てます。彼らは1946年放出のダストが今回の出現したのではないかと考えているようですがはきりしません。藤原氏がIAUCを読んで訳しています。以下引用します。<カナダのレーダーでの観測結果は西オンタリオ大学のM.
Campbell-Brown,P.Brown, P. Wiegertからの報告です。カナダのレーダー(CMOR)28MHzと38MHzの2周波数(29.85MHzと38.15MHz)での観測で太陽黄経(2000年分点)195.44度(+-0.02)、10月8.71日(UT)極大で継続時間は約2時間(ただし不確実)、極大でのフラックスは極限電波等級6.5等(質量約10のマイナス6乗kg)で1時間当たり1平方キロメートル当たり0.15(流星体)となり、population
indexを3.0(1998年と1985年の観測より)と仮定するとZHRで150近い値となるとのことです。過去5年間のレーダー観測での輻射点マッピングでは輻射点は検出できなかったそうです。63個の軌道(おそらく29.85MHzのレーダーから得られたと思われます)の平均は、a=3.456+-0.177,
e=0.679+-0.012, q=0.988+-0.0005, ω=166.634+-0.311,Ω=195.418+-0.014, i=29.830+-0.266、大気中の平均速度22.8+-0.2km/s
と書かれていますが、長谷川先生よりこのaとeからqを求めると1.1094となりq=0.988とは合わないとの指摘をいただいています(q=a(1-e)でLindblad博士もこの式でIAUMDCに集録する流星軌道計算結果をチェックされていた)。眼視観測(IMO)は、太陽黄経195.38度から195.5度(8.65から8.78日(UT))にかけて極大でZHRは40近い値ということですが明るい流星はなかったようです。Vaubaillonによると母彗星の1946年の回帰ときに放出された半径50から100ミクロン(sub-visual sizes 眼視で観測される暗い流星のこと?)の流星体が彼のシミュレーションだとこの観測時間帯の近くで地球軌道と交差するそうです。また、同じく彼によるとより大きい粒子は地球と交差しないそうで、この結果は眼視観測のZHRよりレーダーでのより小さい質量によるところのZHRのほうが大きいということを説明しているとしています。>15日現在、13日にも1時間に1個程度眼視で観測されています。TV観測で1時間に1個程度。