２００８年のしぶんぎ群等の観測予想と速報

しぶんぎ群の予想
今年の極大時刻は、４日の８〜１５時頃だそうです。３日の２３時以降〜５日の６時の観測が重要になります。１９７５年や１９７９年や１９９４年には、明け方に１時間に１００個程度の出現がありましたので楽しみです。１９７９年には、−５等級の火球が出現し軌道が求められています。この群は、２３時頃〜１時頃に長径路流星が見られます。３時以降にたくさん出現し、６時頃まで、眼視や写真やＴＶと色々な観測方法が可能です。また、複合群としても有名です。母天体は、96P/Machholzと考えられていますが、まだ、はっきりしていません。最新情報では、よく似た軌道の天体が発見されているようです。小惑星２００３ＥＨ１仮想関連群と、四分儀座流星群との関連が指摘されています。２００６年から12月上旬からこの付近でしぶんぎ群と似た軌道を持つ同時流星がいくつか観測されています。さぎたりうす氏の解析によると、２９／３０日にα218°δ+56°を中心とした、半径5°くらいの範囲からVg＝40km前後の流星が4個出現しています。しかし輻射点としてのまとまりは感じられず、Northern-toroidalの濃い部分なのかなという感じだそうです。さらに、橋本氏によると、30日の北トロイダルソースの中心位置はα=218°,δ=+48°付近なので、これからするとまさに北トロイダルソースの中心に近い位置ですね。ちなみに、半径は20°近くあるので、しぶんぎ群もその範囲内にすっぽり収まってしまいます。しぶんぎ群の輻射点はバラツキが大きいなんて話がありましたが、北トロイダルソースの影響でしょうか。また一時期、しぶんぎ群の南分枝なんて話がありましたが、こんなのも多少は影響があるのでしょうか。とのことです。早期のしぶんぎ群と思われるものと関係しているように思われます。また、この時期は、ヘールボッブ彗星関連群と思われる流星が４日頃に、２１７゜　＋２５゜付近から見られます。南方やしし座などにも小流星群が活動しているので、同時観測をして、軌道を求める価値があります。
P/2006 T1 Levyの輻射点予報です。Solar longitude = 280.0   Date = Jan. 1   RA=329.2  Decl. +56.7  Vg = 14.0 km/s  orbit separation = 0.009 AU　　
軌道要素　T 2006 Oct. 7.55390 TT   q   0.9921563   Peri.  179.61371 　a   3.1001865   Node   279.97402  　e   0.6799688      Incl.   18.36229  　P   5.46

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しぶんぎ群の観測速報
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眼視とＴＶの観測速報
１月６日現在、日本流星研究会のしぶんぎ群の観測速報が出ました。それによると、１時間毎の集計では、3/4日は上昇傾向、4/5日は減少傾向がきれいに出て、1日集計では両夜のZHRがほぼ同じとなっており、これを見ても、極大が4日の昼間であったことがよくわかります。私の５／６日のＴＶ観測では、しぶんぎ群は、１時間に１〜7個とぐっと減っています。５日の１時８分頃に-８等の火球がＴＶで同時観測され軌道が求められています。小惑星起源の可能性がありそうです。４日２１時現在、私の３／４日のＴＶ観測で１コマに２つ同時にしぶんぎ群が写っていました。１３時現在、３／４日のＴＶ観測では、しぶんぎ群は、５時台に５８個となっています。やはり、増加傾向を示しています。１２時現在、３／４日の眼視観測では、しぶんぎ群は、豆田氏が５時台に９０個、長田氏が４時台に７６個となっています。長田氏によると「しぶんぎ群は明け方に向けて増加傾向ではあるものの、３〜４等の流星が多く、マイナス等級は数えるほどしかなかった。」とのことで空のよい所では、暗い流星が多かったようです。また、５時２０分頃に-６等の火球が観測されています。６時現在、私の３／４日のＴＶ観測では、５時台にしぶんぎ群は、１時間に４７個でした。５時現在、私の３／４日の眼視観測では、４時台にしぶんぎ群は、１時間に４２個となっています。暗い流星が多かったです。３日現在、２／３日の眼視観測でもＴＶ観測でも、しぶんぎ群は、１時間に１〜１２個程度。５時台に急に増えています。３日の５時５６分頃に-４等程度の火球がＴＶ観測で同時観測されています。２日現在、１／２日のＴＶ観測では、しぶんぎ群は、１時間に１〜９個とまだ少ないです。眼視観測では、５時１５〜２０分間に９個と突発を観測されているようです。今晩から極大期ですので１０個程度になるものと思われます。１日現在、１日の６時１１分頃に-４等の火球がＴＶ観測で撮影できました。同時になっています。眼視観測で５じ１０分から１０分間で５個となっています。３１/１日の眼視観測では、しぶんぎ群は、１時間に４個程度。うみへび群とこじし群が１時間に１〜５個程度とやや多いです。１２月３１日現在、３０/３１日のＴＶ観測では、しぶんぎ群は、１時間に１〜４個程度。眼視観測でも５個程度。11日現在、10/11日のＴＶ観測で早くもしぶんぎ群が判定されています。