2023年のみずがめ座η流星群等の観測予想と速報

みずがめη群等の予想
今年の極大時刻は7日の0時頃です。2〜10日の23時から4時頃までの観測が重要になります。今年は、満月近くで条件は、よくないです。みずがめ群のダストトレイルのシミュレーション。日本では、4月中旬から5月13日頃まで、観測可能です。輻射点が低く、南方にあるため、極大期で1時間に10から20個程度の出現です。しかも、観測可能時間は0時から4時頃までで、出現数が多くなるのは、2時半以降です2013年は、例年以上に多くの出現があり、火球も観測できました。南半球のオーストラリアでは、観測条件がよく、1時間に60個程度の出現があります。かつて、何人かの日本流星研究会の会員が、オーストラリアへの遠征を試みて、その活動を捕らえています。毎年、極大は、はっきりせず、極大前後の3日間程度で1時間に10個以上の出現があります。明るい流星は、青白く痕も見られます。写真観測では、あまり捕らえることができませんが、TV観測では、50mmのレンズでも、1時間に10個程度の出現を捕らえることができ、同時観測で軌道を求めることができます。今までに、いくつかのグループで、TVの同時観測を試みて、たくさんの軌道が求められています。私の1999年の軌道計算結果へ。今年は、極大期に、1時間に5〜20個程度の出現と思われますが、極大前後に、火球の出現があるかもしれません。WGNの4月号の「Long-term activity of showers fromComet 1P/Halley (Audrius Dubietis)」という論文によるとオリオン群はZHR15〜30程度で年毎に有意に変動していて、1989〜1991年は出現数が少なく、1996年前後は出現数が多くなっています。1900年から1970年の出現数をまとめたHajduk(1970)の論文によると、オリオン群は過去、1924年、1936年、1948年ごろに、出現数が多かったということで、ここから12年周期が推定されるが、そうだとすると1984年や1996年頃は出現数が多い頃で、その間の1990年ことは少なくなります。この12年周期が正しいとすると、今は出現数が少ない頃です。今後2008年ごろをピークに出現数が増えるだろうと言えます。この論文が正しいとすると、母彗星がハリー彗星であるのでみずがめ群も同様の変化が考えられます。他に、この時期は、さそり座群などの南方の小流星群が活動しているので、同時観測をして、軌道を求める価値があります。2002年の5月3日の私のTV観測からこと座η群を1時間に2個捕らえました。この群は、10日頃に極大になります。(輻射点は、α=288゜δ=45゜)数は少ないですが、1983H1(IRAS-Araki-Alcock)彗星に関連している可能性があります。2007年には、同時流星が3個得られましたシュワスマン−ワハマン3彗星関連群のαうしかい群も活動しています。 橋本氏の長谷川先生のqアジャストメント法による73P関連群輻射点位置の予想の図の解説へ  73P関連群佐藤氏の予報


みずがめ群の画像へ  みずがめ群のアニメーションへ 過去のみずがめ群の様子(吉田氏) 
2022年のみずがめ群
  2021年のみずがめ群 
2020年のみずがめ群 2019年のみずがめ群 
2018年のみずがめ群 2017年のみずがめ群 2016年のみずがめ群 2015年のみずがめ群 2014年のみずがめ群 
2013年のみずがめ群 2012年のみずがめ群  2011年のみずがめ群 2010年のみずがめ群 2009年のみずがめ群 
2008年のみずがめ群 2007年のみずがめ群 2006年のみずがめ群 2005年のみずがめ群 2004年のみずがめ群

みずがめ群の軌道 
みずがめ群のダストトレイルのシミュレーション
ID DATE UT Co.Rad(2000) VG a e q ω Ω i 備考
4/21 180755 322.8 -3.4 49.1 0.8 0.8 0.2 30 31.5 148.7 2006年TV同時、関口
4/21 185035 327.7 -6.0 64.7 8.6 0.94 0.50 87.8 31.9 165.2 2008年TV同時、関口
4/26 183628 333.1 -4.2 64.0 7.3 0.94 0.46 83.0 36.5 165.1 2009年TV同時、関口
SAC04 5/1 180720 331.9 -0.6 64.9 6.8 0.91 0.60 98.4 40.9 158.5 1999年TV同時、関口
5/4 18 336.0 -1.9 65.1 0.93 0.56 94.4 43.3 16.9 2013年TV同時、関口
5/7 18 340.4 -1.2 67.3 1.06 0.58 99.7 46.8 166.2 1999年TV同時、関口
RLP1 5/10 340 0 69 1.00 0.65 110 49 166 MSSWG塩井・重野氏
  5/15 174908 344.3 27 65.3 8.6 0.93 0.59 97.7 53.4 161.7 2015年TV同時、関口
5/20 175354 348.7 3.6 65.3 5.7 0.89 0.63 101.1 59.7 164 2009年TV同時、関口
6/1 175530 353.7 9.5 66.4 6.9 0.89 0.77 119.5 71.2 158.5 2009年TV同時、関口
ηこと群-1983H1(IRAS-Araki-Alcock)彗星に関連-の軌道
4/22 180601 269.8 41.3 36.7 2.7 0.65 0.95 211.4 32.6 63.6 2009年TV同時、関口
5/6 144824 284.4 44.8 34.7 2.0 0.51 0.99 199.7 46.3 62.4 2008年TV同時、関口
5/8 182027 284.8 43.9 33.6 1.7 0.42 0.98 204.5 47.7 61.4 2007年TV同時、関口
  5/14 164726 291.9 44.8 47.7 1.00 189.6 52.4 76.9 2015年TV同時、関口

2017年のみずがめη群の画像 2016年のみずがめη群の画像
2015年のみずがめη群の画像
 2015年のTV同時流星軌道計算結果
2014年のみずがめη群の画像 2014年のTV同時流星軌道計算結果
2013年のみずがめη群の画像 2013年のTV同時流星軌道計算結果
2012年のみずがめη群の画像 2012年のTV同時流星軌道計算結果
2011年のみずがめη群の画像
 2011年のTV同時流星軌道計算結果
2010年のみずがめη群の画像
 2010年のTV同時流星軌道計算結果
2009年のみずがめη群の画像 2009年のTV同時流星軌道計算結果
2008年のみずがめη群の画像 2008年のTV同時流星軌道計算結果
2007年のみずがめη群の画像 2007年のTV同時流星軌道計算結果
2006年のみずがめη群の画像 2006年のTV同時流星軌道計算結果
2005年のみずがめη群の画像
 2005年のTV同時流星軌道計算結果
観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会) 報告用紙など(日本流星研究会)
みずがめ群のダストトレイルのシミュレーション 

みずがめη群等の観測速報

4月21日の3時台に水がめ群は、1時間に1個程度の出現です。

ハワイ・マウナケアのすばる望遠鏡からのライブ映像  東京大木曽観測所からライブ映像  ウェザーニュースの水瓶座流星群ライブ

みずがめ群
観測時刻 時間 H・R 総群数 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測法 最高値
5 2/3 03:00-04:00 60 7 10 N S E W Z NE SE SW WN SWW 関口 TVUFOCapture 7
5 1/2 03:00-04:00 60 17 26 N S E W Z NE SE SW WN SWW 関口 TVUFOCapture 17
4 20/21 03:00-04:00 60 1 1 N S E W Z NE SE SW WN SWW 関口 TVUFOCapture 1
 

電波観測結果
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水がめ群の電波観測速報では、5月5日現在、電波観測では、5日6時(JST)現在、推定ZHR_r=個程度。

光度分布 みずがめ群
月日 時刻 >-5 -4 -3 -2 -1 合計 観測者 平均 観測法
合計 1 4 7 4 10 5 6 36
5-02-03 02:00-04:30 2 2 1 3 2 10 関口 TVUFOCapture
5-01-02 02:00-04:30 1 2 4 3 7 5 4 26 関口 TVUFOCapture
4-20/21 01:00-04:00 1 1 関口 TVUFOCapture
   
輻射点や軌道情報
輻射点名 赤経 赤緯 流星数 広がり 確度 速度 平均光度 H・R 報告者 備考
TV同時流星より

火球・準火球情報

  時刻 等級 発光点 消滅点 時間s 速度 その他 観測者 観測地 観測方法 備考