2022年の10月のりゅう座(ジャコビニ)流星群等の観測予想と速報等

10月のりゅう座(ジャコビニ)流星群等の予想
今年の極大日は、9日の朝です。今年は、3日〜12日頃の観測が重要になります。今までの突発出現は、1933年と1946年と1985年と1998年と2011年にあります。約13年周期があります。2022年の予想極大は、10月9日の10時頃に予想されています。日本では、輻射点が北の空のため一晩中見られます。しかし、予想極大の時間帯は、輻射点が低いため、17時から23時頃の観測の方が条件がよくなります。予想出現数は、1時間に5個以下でしょう。光度分布は、2等、3等、4等、5等の暗い流星が多いので注意が必要です。ここ数年、母彗星(21P/Giacobini-Zinner)の回帰年以外でも、小出現が観測されています。極大日前後にも観測されています。暗い流星が多く、遅いのが特徴です。時々明るい火球も出現します。写真観測とTV観測では、50mmのレンズでも、1時間に数個程度の出現を捕らえることができ、軌道を求めることができると思います。今までにも、母彗星の回帰年には、多くのグループで、写真やTVの同時観測を試みて、軌道がたくさん求められています。また、この時期は、ケフェウス座群や8月のはくちょう群やうお群やくじら群、10月オリオン群などの小流星群も活動しているので、同時観測をして、軌道を求める価値があります。SonotaCo 氏の開発したUFOCaptureを使って、WatecNeptune100+CBCレンズ6mmか8mmか12mmを使えば、自動で観測できますので、たくさん撮影できます。また、電波観測では、天気に左右されずに観測ができます。吉田誠一さんのホームページに輻射点、軌道要素等詳しくあります

1998年10月のりゅう座(ジャコビニ)流星群軌道計算結果
  [ジャコビニ群の平均データ(42個)と他者との比較 1998年](関口)
   DATE UT  Co.Rad(2000)  VG  a   e   q   ω   Ω   i   P  HB  HE  Mag
[平均]981008.54 263.24 +56.28 20.13 3.01 0.662 0.997 173.64 195.08 31.02 5.26 100.0 90.9 2.8
[II2点]     263.32 +56.36 20.06 2.97 0.657 0.997 173.71 195.08 30.96 5.15 99.4 91.2 3.1
[鈴木氏・II ]  263.2 +55.42 20.45 3.33 0.698 0.996 173.36 195.08 31.09 6.09 102.2 91.9 5.2
[上田氏・II ]  263.2 +55.8 20.4 3.18 0.687 0.996 173.48 195.07 31.15 5.7 102. 92.  1.7
[大塚氏・写真]  263.28 +55.76 20.95 3.54 0.719 0.996 173.50 195.05 31.80 6.66 102.6 85.9 -0.5
[II-写真50mm]  263.18 +55.68 20.71 3.39 0.706 0.997 173.43 195.07 31.49 6.24 104.7 88.1 -0.1

[II-写真全部]  262.67 +55.73 20.66 3.32 0.699 0.996 173.07 195.08 31.48 6.05 105.8 89.1 0.0

10月のりゅう座(ジャコビニ)流星等の観測速報
観測報告速報フォーマット(日本流星研究会) 観測報告先(日本流星研究会) 
2019年の結果 2018年の結果  2015年の結果 2014年の結果 2013年の結果  2012年の結果 
2011年の結果  2010年の結果 2009年の結果 2008年の結果 2007年の結果 2006年の結果  2005年の結果 2004年の結果 2003年の結果 2002年の結果 1998年のTV画像 1998年のTV単点観測結果 TV同時流星観測報告(1998.10.08/09) 1985年写真による同時流星の軌道計算結果等

10月1日現在、10月のジャコビニ群の同時流星が3個になっていました。

眼視とTVの観測速報
観測時刻 時間 H・R 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測法備考 最高HR
9 30/1 23:00-00:00 60 1 1 TV同時流星 1
9 29/30 19:30-20:30 60 2 2 TV同時流星 2

電波観測結果
流星電波観測国際プロジェクト  杉本氏の電波観測速報2019年 杉本氏の電波観測速報2018年 杉本氏の電波観測速報2011年
上田氏の電波観測結果2006年 上田氏の電波観測結果のグラフ2003年

輻射点情報
輻射点名 赤経 赤緯 流星数 広がり 確度 速度 平均光度 H・R 報告者 備考
9 30/1 Dra 270.0 55.0 5 18.2 関口 TV同時流星
9 29/30 Dra 265.1 63.0 5 22.9 関口 TV同時流星
9 29/30 Dra 271.5 51.1 5 19.9 関口 TV同時流星
 

光度分布(群)
時刻 −5 −4 −3 −2 −1  0  1  2  3  4  5  6 合計 観測者 平均 観測法1
合計

準火球等情報
時刻 等級 発光点 消滅点 時間s 速度 その他 観測者 観測地 観測方法 備考