2016年のしし座流星群等の観測予想と観測報告等

しし座流星群等の予想等
今年の極大は17日の19時ですが、14日〜21日頃の観測が重要になります。この群は、22時30分頃から5時半頃まで観測が可能ですが、23時半頃から5時半頃までが多いです。母彗星の回帰にともない2000年前後に流星が多くなりましたが、ここ数年だいぶへってきているようです。上田氏によると2002年のしし群の微光流星雨を200mmレンズとI.I.で同時観測でとらた。このときの母彗星からの放出速度は88.9m/sでした。捉えたしし群は5等、6等がほとんどで、それより明るいものはほとんどありませんでした。とのことです。2002年は極大の3日前(16/17日付近)に小極大も観測されています。速くて白で痕を残すのが特徴です。時々明るい爆発を伴う火球も出現します。写真観測とTV観測では、50mmのレンズでも、1時間に5個程度の出現を捕らえることができ、軌道を求めることができると思います。今までにも、多くのグループで、写真やTVの同時観測を試みて、軌道がたくさん求められています。しし群は、高速のため、I・Iをつけたビデオ観測では、高高度流星の撮影も可能です。98年には、NHKのハイビジョンカメラで−10等級の火球が捕らえられ、177Km上空(当時の世界最高記録)から発光し、77Km付近で消滅し100Kmも飛行していました。他の観測者も、しし群の流星を同様に150〜170Km付近での発光を捕らえています。極大前後でも、十分に軌道を求めることができそうです。また、この時期は、しし群の他にたくさんの小流星群が活動していますので軌道を求める価値があります。ここ数年、TV6mmUFOCaptureによる観測が行われる様になりました。暗い流星と火球の観測には有効です。2004年は、10月17/18日から12月2日までしし群が観測されています。また、電波観測では、天気に左右されずに観測ができます
佐藤氏のいっかくじゅう座α群の予報情報です
で、調べてみますと、2016年・2017年は、1995年以降では最も近づき(ただし2019年はもっと近づきます)、計算上では、ダスト・トレイルの接近による突発出現の一つの目安である0.001au以内になるというものです。
出現年 月日 時刻 太陽黄経 Δr(au) α δ Vg(km/s)
2016 11/22 03:30 239.651 +0.00088 117.19 +0.98 62.55 ←今年※時刻は日本時です!
出現数の予測は正直難しいです。が、ということで、今年の場合HR=20くらいは見られても良いのではと思うわけです。

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しし座流星群:話題の流星群も今年は通常規模か?
 

しし座流星等の観測報告
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2012年の観測速報 2013年の観測速報 2014年の観測速報 2015年の観測速報

11月22日現在、国内5ヶ所の電波観測データにより、いっかくじゅう座α流星群の中間報告を杉本氏がしています。
22日4時の集計では、3時台に推定ZHR_r=15程度の増加があったということです。11月5日現在、うみへび群が4/5日の3時台に1時間に7個と多く出現しています。

眼視とTVの観測速報
月日 観測時刻 時間 H・R 群数 最微星 雲量 観測方向 観測者 観測法 H・R最高値
11-17/8 04:00-05:00 60 19 33 長田氏 眼視 19
11-12/13 04:10-05:10 60 2 2 5.8 1 Cnc 溝口氏 眼視 2
11-4/5 03:00-04:00 60 3 7 Yamakawa氏 TVUFOCapture 3
11-3/4 03:00-04:00 60 5 13 関口 TVUFOCapture 5

電波観測速報

電波観測速報 流星電波観測国際プロジェクト
増澤氏のHROLive画像  上田氏のHROのグラフ
全国統合グラフ2007年  RMOJ2007年11月版
山本氏の5ch電波干渉計とHROFFT画像の自動読み取りによる自動観測の結果
電波観測速報によると、。

輻射点情報
輻射点名 赤経 赤緯 流星数 広がり 確度 速度 平均光度 H・R 報告者 備考

光度分布(群)
月日 時刻 -6> -5 -4 -3 −2 −1 合計 観測者 平均 観測法
合計 1 1 2 5 7 4 20
11-4/5 02:00-06:00 1 1 2 2 1 7 Yamakawa氏 TVUFOCapture
11-3/4 23:00-05:30 3 6 4 13 関口   TVUFOCapture
グラフ

火球情報等
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月日 時刻 等級 発光点 消滅点 時間 速度 その他 観測者 観測地 観測方法 備考